書評

書評

【書評】「今日もあの子がここにいない」

「提言 すべての人に無償の普遍教育を 多様な市民の教育システムへの包摂に向けて」では、不登校の子ども、外国籍の子ども、障害のある子ども、貧困家庭のある子ども、被差別部落の子ども、周辺化される目立たない子どもが「しんどい子ども」として定義さ...
性教育

【読書会しました】『美容整形と化粧の社会学』を読んで

先日、谷本奈穂(2008)『美容整形と化粧の社会学』の本を読んだ感想を語り合う読書会をしたので、その読書会で出た論点をいくつか紹介したいと思います。 べっきがこの本を読んで「わかる!」と思ったこと 私がこの本を読んで一番共感し...
主権者教育

【書評】現代アメリカ貧困地域の市民性教育改革

古田雄一著『アメリカ貧困地域の市民性教育改革』(2021年、東信堂)を読んだ感想を書きます! どんな内容の本? これまでの日本での市民性教育研究では「どんな社会科の授業を行えばよい市民を育成できるか」といった研究が比較的多くな...
主権者教育

『〈私〉時代のデモクラシー』を読んで考えた教育観

今回は、『〈私〉時代のデモクラシー』(宇野重規、2010)をもとに私が整理し直した社会科授業の理念と、学級経営の理念を書きたいと思います。 本書は今から10年以上前の時代(民主党政権)に書かれた本ですが、私がこれまでなんとなく考えて...
主権者教育

「自己責任」を盾に「教育課程からの排除」を正当化する学校の現実

タイトルの言葉は、『公教育としての学校を問い直す』(日本教育方法学会議、2020年)の本の引用です。 この本を読んで思ったのは、学校はとても窮屈な空間だということ。 第Ⅰ部の第4節「なぜ理由もなく学校に行けないのか」で衝撃的だ...
性教育

「これからの男の子たちへ」を読んで

オリンピック組織委員会会長の発言 2021年2月3日JOC臨時評議員会での森喜朗会長の性差別発言「女性がたくさん入っている理事会は時間かかる」が話題となっています。 署名運動も始まりました。 キャンペーン ·...
書評

「女性のいない民主主義」を読んで

今日は前田健太郎さんの『女性のいない民主主義』(2019年、岩波新書)について読書会をしたので、その読書会で考えたことを書きます! 争点としてのジェンダーからジェンダーの視点へ この本の良さを一言で言うと「争点としてのジェンダ...
主権者教育

【書評】みんなの「わがまま」入門

今日は富永京子さんの『みんなの「わがまま」入門」(左右社、2019年)を読んだ感想を紹介します! わがままを言いにくいのは、みんなが共通としてもっている文脈がないから 印象に残ったのは以下の文章です。 「たとえ苦しみを抱...
主権者教育

松岡亮二(2019)『教育格差』を読んで

Twitterライブで『教育格差』について話しました! Twitterライブの内容も踏まえて考えたことを簡単にまとめたいと思います。 教育格差の「格差」ってなに? 教育格差と聞くと、塾に行く機会、ミュージカル...
主権者教育

【書評】マックス・ウェーバー著『仕事としての学問 仕事としての政治』を読んで

マックス・ウェーバー著、野口雅弘訳(2018年)『仕事としての学問 仕事としての政治』(講談社学術文庫)を読んで学んだこと、考えたことをまとめます。 政治家の名誉とは マックス・ウェーバーは「リーダーシップをとる政治家の名誉...