これまでコロナをテーマにした社会科授業「つくってみた」「やってみた」を多くの方に見ていただき、多くのご意見をいただきました。
本当にありがとうございました。
「まず形にしたのがすごい」と言っていただけることがとてもうれしかったです(笑)
がんばりました。
しかし多くのご意見もいただきました。
現場の先生のご指摘はどれもためになることばかりで本当に感謝しています。
実際の授業を見ていただいたわけではないので「構想」に対してのご指摘ですが、様々な視点をいただいたので整理してまとめてみます。
ストーリーがない
・単元の目標と書く授業のねらいは対応しているのか?指導案の形式で作れば一番上に目標があるからそれを意識して流れも考えられるはず
・3時間を貫く問いがないと、結局3時間で何を考えるのかわからない
・コロナで浮き彫りになった問題を羅列しましたって感じがする。1つの問題を深堀する方がいいのでは。
・コロナを教えたいのか、コロナで教えたいのか?
・重要な論点がたくさんちりばめられているから、こんなに凝縮してしまうのではなく、ひとつの論点についてじっくり考えさせる授業にした方がよいのでは
・学校や憲法、国内政治、国際政治、社会保障など、様々なテーマが入っている。それぞれで単元になる
教師の教えたいことが先行している
・1テーマ1時間になっているから教師が教えたいことが先行している感がある
・テーマが子どもに身近な分、実際にこのことで悩んでいる子どもがいる可能性があることに注意
・実際にこれを実践するなら、教師が伝えたい事項を決めすぎずに、子どもの声を聞きながら進めたほうがいい。地域によっても学校によっても子どもが知りたいことは違う。
→とはいえ生徒の実態をどのように、どの程度まで拾うことができるかは難しい
授業の構成
・関心意欲→知識技能→思考判断の順に授業を作っていくとよいのでは
・現代の問題について扱う場合は、現代「どんなことをしているの?(現状把握)」→過去「昔はどうだったの?(歴史)」→未来「これからはどうあるべきなの?」って順序を作っていくと一連の思考の過程が作れるので、子どもたちの理解も深まる
・きっと子どもは立憲主義、公共の福祉などのイメージがつきにくい。具体事例を出してから憲法とか権利の話をする方がわかりやすいのではないか
教師自身はどう思っているのか
・実際に教師がその社会問題を解決するならどうするか知りたい
・生徒から見えないけど「教師の困っていること」を話せば「見えないけど困っている人」がリアルになるのでは
・教師自身の個人的な政治的見解は教材選択にどうしても影響を与える。自覚が必要。
もし現場で実践するなら
・公共の福祉や立憲主義など、中学校社会科公民分野で扱う様々な箇所の内容を扱っているので、むしろそれらを一通り学んだ高校生の授業の導入で使えるのではないか
・テーマ史として授業をしてもいいが、今回の構想をいろんな単元でつまみぐいするような活用の仕方もありそう
ねらいをどのように達成するのか、どのように評価するか
・子どもの関心から考えさせる授業は、子どもの関心のないことについては切り捨ててしまう可能性もはらむ。どのように「見えない誰か」を想像できるような力を育てるのか。
・目標をどの程度達成できたのかどのように測るのか
・授業前後でどのように考え方が変わったか測るのはどうか
その他の案
・コロナによって明らかになった日本(世界)の問題点を考えさせて、コロナ後の社会がどのようになっているか予想させるのも面白そう
・政府に対する批判をいくつか挙げてもらって、ではどうすればよかったと思うか考えて、政府の政策の成果と課題に着目させるのはどうか
・良くも悪くも授業っぽい。ワークショップ、アクティブラーニングみたいな、生徒が主体的に学びたくなるエッセンスが入るとより面白いと思った
様々なご意見、ありがとうございました・・・!
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